みなさん、お疲れ様です!
この記事では、先週の相場分析と来週の相場のポイントをファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの来週のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
なにか疑問点や質問等がありましたら、無料で入れる「Poundman Trade Information」にて聞いて頂ければお答えします!
先週の相場まとめ
先週は週前半に中国当局が規制強化に動いたことで世界的に株価が下落しリスクオフが進みましたが、週中で混乱を懸念した中国当局が対処したことでリスクオフは後退しました。
注目されていたFOMCは、声明文で前向きな内容が出てきてドル買いが一時的に進みましたが、パウエルFRB議長の記者会見でハト派姿勢を強されたことでドル売りが進む結果となりました。
発表された米GDPが予想を大きく下回る結果だったことで引き締め期待後退に繋がり、米ドルは横ばいで方向感を模索する展開となっています。
FOMCを通過したことでマーケットの関心は、今週の雇用統計と月末のジャクソンホール・シンポジウムに移っています。
来週の相場見通し
まずは、来週の長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
長期(~1カ月) | 中期(~1週間) | 短期(~1日) | |
相場全体 | リスクオン | レンジ | リスクオフ |
ドル円 | レンジ | レンジ | 上値重い |
ユーロドル | 下落トレンド | レンジ | 下落 |
ポンド円 | レンジ | 上昇 | レンジ |
ゴールド | 下落 | 上値重い | 下落 |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上値重い |
それでは、今週のポイントについてみていきましょう!
今週のファンダメンタルズ注目点
・23:00 USD ISM製造業景況指数
8月3日(火曜日)
・10:30 AUD RBA理事会・金融政策発表
8月4日(水曜日)
・07:45 NZD NZ雇用統計
・21:15 USD ADP雇用統計
・23:00 USD ISM非製造業景況指数
8月5日(木曜日)
・20:00 GBP BOE(英中銀)金融政策・インフレーションレポート発表「Super Thursday」
8月6日(金曜日)
・08:00 AUD ロウRBA総裁発言(議会証言)
・10:30 AUD RBA四半期金融政策報告
・21:30 CAD カナダ雇用統計
・21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
1)金融政策発表
- RBA理事会
注目度 やや高い 織込み度 据え置きを織込み済み バイアス 豪ドル売り圧力が高い ポンドマン金融政策の発表で豪ドルの方向性を見極めたいと思っています!ハト派内容が予想され、ハト派な内容であれば豪ドル売りスタンスを継続。
注目点!最大の注目点は声明文で、この先の政策と経済見通しについてです。
7月の会合結果
資産購入の延長と減額を発表されている。8月の会合予想
先月、方針が発表されている為、今回の会合では政策変更はないと思われます。
一時は、お隣ニュージーランドに続き、引き締めに動くのではないかと期待されました。
しかし、コロナ感染者拡大によるロックダウンなどから追加緩和の噂も出てきています。ロックダウンに関しては延長も発表されている状況で、今後の豪州経済見通しは下方修正されるのか、追加緩和を匂わせるようなハト派な内容になるのか注目です。
- Super Thursday
注目度 高い 織込み度 据え置きを織込み済み バイアス 特になし ポンドマンポンドの方向性をしっかり見極めたいと思っています!基本はポンド買いだが、追加緩和や利下げの可能性が示唆されるなどポンド売りの要因となるハト派に転じないか注目。
ポイントは以下の3点です。
インフレーションレポート
インフレレポートとは、BOEが英国の景気・物価見通しをまとめた報告書です。
四半期に一度発表されるインフレや経済成長率などの見通しが発表されます。
上方修正されればポンド買いの要因となる。- 金融政策だけでなく、インフレーションレポートの内容でもマーケットが動くため重要な回とされている。
- インフレーションレポートは2・5・8・11月の政策発表と同時に発表されます。
政策変更する判断材料にも使われるため、インフレーションレポートが同時発表されるときに金融政策変更されることが多く重要な回とされている。
投票配分マーケットの注目点は
金融政策の発表と政策変更を決める多数決の投票配分の内容です。前回の資産購入引締めに投票していたホールデンBOE主席エコノミストは任期満了に伴い退任しているため、8人で投票を行います。
前回とメンバーのスタンスが変わっていない場合は、8名ともハト派で資産購入減額は0票となります。
8名の中で何名がタカ派にスタンスを変えているのか、資産購入の減額に投票するのか注目です。
資産購入の減額に投票されればポンド買いに繋がるのではないかと思われます。※資産購入引き締め➡国債買い入れ減額➡金利上昇➡ポンド買い
声明文英国はコロナによる規制をほぼ解除し、通常の活動に戻しています。
ただ、ニュージーランドと違い感染者がいないわけではなく、ワクチン接種が進んだことで感染者が出ても重傷者は減るだろうとの考えのようです。
この考えのもと規制解除した英国経済がどのような見通しなのか声明文に注目しています。
2)雇用統計
米国は金融政策の目標を物価の安定と雇用の最大化というデュアルマンデートを採用しており、雇用統計が重要視されています。
その他の国でも明確に金融政策の目標にしているわけではないが、経済状況を判断するため雇用統計は注目されています。
特にコロナで経済がストップし、外出規制など規制強化で失業者が増えていたことから、どこまで経済が回復しているのか雇用統計は注目されています。
- ADP雇用統計・NFP雇用統計
先週の米GDPは予想を大きく下回り、FRBが注目しているPCEデフレーターの結果もそこそこで、FRBの引き締め期待には繋がっていません。マーケットの注目は今週の雇用統計に移っており、強い雇用が示されれば月末のジャクソンホール・シンポジウムで引き締め発表期待に繋がるのではないかと注目されています。
米国では、失業給付の上乗せ措置は7月で終了しており、労働参加率の引き上げの追い風になるのではないか、雇用者数のポジティブサプライズの要因となるのではないかとの予想が出ています。
雇用統計発表までにどのくらい強い雇用期待が織り込まれるのか、どのくらいの予想が出てくるのか注目です。予想の数字が高くなればなるほどドル買いが進み、結果発表時に失望のドル売りに繋がる可能性があるので発表当日の予想値にも注目です。
- NZ雇用統計
ニュージーランドは主要国でコロナ感染者数の抑え込みに成功している国で、経済活動の正常化が進んでいます。
どこまで正常化が進んでいるのか、雇用がどこまで回復しているのか、今週の四半期雇用統計に注目です。
ニュージーランドは年内利上げ期待が出ており、今週発表の雇用統計が強ければ年内2回の利上げ期待も高くなり、ニュージードルの買いに繋がるのではないかと思われます。 - カナダ雇用統計
カナダは引き締めが進んでいますが、その割にはカナダドル買いに繋がりにくくなっています。
今週発表の雇用統計でカナダ中銀の利上げ期待が高まるのか、カナダドル買いに繋がるのか注目です。
雇用統計の結果でカナダドルの動きに方向感が出てくるのか注目です。
3)リスク要因
最近のマーケットはリスクオフとリスクオンが日々入れ替わり、リスク要因にマーケットが左右されています。
リスクオンになれば株買い、債券売り、円売り、資源国通貨買いに動きます。
マーケットがどちらに傾いているのか要注目で、指針としては日米欧中の株価指数やVIX指数などを見ているとわかりやすいと思います。
リスク要因としては、コロナ感染者数の増加と中国当局の動き、米国の財源問題などが挙げられます。
- コロナ感染者数の増加
世界的にデルタ株の感染拡大で各国の規制が強化され、経済の後退懸念が出始めています。
このことから株価は軟調になりがちでリスクオフに繋がりやすくなっています。 - 中国当局の動き
中国の自国企業に対する規制、米中対立によってリスクオフに繋がる事が考えられます。 - 米国の財源問題
今週特に注目しているのは米国のインフラ投資法案と債務上限についてです。
インフラ投資法案は無事通過すると思いますが、債務上限については今週駆け引きがあるのではないかと思います。
米議会は9日より休会となるので、それまでに債務上限の引き上げか、上限の適用を一時停止する特例措置を決定したいと思われます。
8月15日には米国債の償還利払いがあるので、8月より債務上限が復活した状況では米政府の財源が足りなくなり、デフォルトの可能性が出てきます。
デフォルト懸念からリスクオフになる可能性があるので、米議会や債務上限には注意しておきたいと思います。
来週の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
基本は押し目買い。
今週の米ドルは、方向感を模索する展開が続くと思われます。
注目したいのは、雇用統計とISM、そして債務上限問題についてです。
ISM製造業景況指数やISM非製造業景況指数、ADP雇用統計の結果が予想と大きく乖離しない限りは往って来いになりやすく、週末のNFP雇用統計待ちとなりそうです。
債務上限問題などからリスクオフが進めばドル買いに繋がる可能性があります。
雇用統計が終わり、引き締め期待が高まればドル買いが進む可能性があるので、ドル売りが進んだ場合に米ドルの押し目買いをしていきたいと思います。
109.3~108.7で買いを仕込んで行きたいと思います。
とにかく今は買いで仕込んで我慢をするという展開になりそうです。
ユーロドル
ユーロドルは方向感なく進みそうです。
動くのは米ドル主導で、ドル円同様に経済指標の結果により動くと思います。
ただ、雇用統計を控えていることから、一方行のトレンドにはなりにくいと思います。
1.183~1.19でのレンジを見込んでいます。
なので、レンジ上限と下限付近では逆張りをしていこうと思います。
抜けた場合は、損切りをシビアにしていきます。
ポンド円
Super Thursdayの結果待ち。
今週は金融政策発表があり、注目度の高い「Super Thursday」なので、結果をしっかりと見極めて今後のポンド戦略を立てたいと思います。
週前半はSuper Thursdayを控えて様子見の方向感を模索する展開が予想され、ポジティブな内容や引き締め期待が高まり織り込まれればポンド買いが進む可能性はありますが、慌てて乗っかると発表でやられる可能性があるので注意しておきたいと思います。
基本的には買い目線なので
152.2付近では買い、その先は150.8~151.5では買いを入れていこうと思います。
買いでポジションを構築して、「Super Thursday」の結果次第でポジションを伸ばし、結果次第では建値カットになる感じでポジション構築していくのがいいと思っています。
NZドル
基本は買い目線。
ニュージーランドは年内利上げ期待が高まっていることから買いやすい通貨だと見ています。
ただ、米ドル買いが進むと相対的に売られるので米ドルの動向は注意しておきたいと思います。
また、今週は雇用統計があるので、良い結果が出てきた場合はニュージードル買いを考えています。
弱い結果が出た場合はどこまで下落するのか、下落が限定的であった場合は拾って買いたいと思います。
豪ドル
基本は売り目線。
ニュージードルと違い追加緩和の噂などが出るほど、豪州経済はダメージを受けているのではないかと思われます。
今週は金融政策発表や金融政策報告などが予定され、ハト派姿勢が強調されるのではないかと予想しています。
また、リスクオフが進んだ場合なども売られやすくなるので、日米欧中の株価などを見ながら豪ドルを売っていきたいと思います。
カナダドル
基本は様子見だが、雇用統計の結果次第。
週前半はリスク要因に左右される展開が予想されます。
リスクオンになれば買われ、リスクオフになれば売られるといった展開。
週末の雇用統計の結果を受けて、カナダドルの方向感が出てくれば取引したいと思います。
現状ではカナダドルの上値が重たいので、売りたいと思っています。
ゴールド
先週はリスクオフや米金利の低下などから上昇しましたが、段々と上値が重くなっていると思われます。
米指標が多数予定されているため、一方行には動きづらくレンジを形成する可能性が高いことから、今週は上昇したところを戻り売りで狙っていきたいと思います。
下降チャネルの上限では売っていきたいと思っています。
1809~1830でのレンジを見込んでいる為、レンジ上限下限ではちょっと強めにポジションを取っていこうと思っています。
今Hotな通貨!!
豪ドル売りがトレンドになっていて注目しています。
先日もおススメしたAUD/NZDの売りなどは金融政策の違いからも分かりやすいトレンドとなっています。
IMMが発表する通貨の先物取引ポジション動向にも顕著に表れており、週を追うごとに豪ドル売りのポジションが積み上げられています。
豪ドル売りのを中心に戦略を考えると面白いかもしれません。
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