FRBジャンク債購入でダウ底堅い展開!

4/14日の相場振り返り

この記事で分かる事
①社債とは?
②FRBが社債を買い入れる意味

4/14日のダウは安値から50%戻している高値で底堅い値動きを繰り広げています。
なぜ、コロナの影響で企業の経済活動は縮小しているのにも関わらず株価が底堅い理由を見ていきましょう!

FRBの金融政策

4月9日、アメリカの中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)が社債を「ジャンク債」まで買い入れることを決定している。※社債自体は3月23日から買い入れが始まっていました。

FRBは最大2.3兆ドル(約250兆円)に上る緊急資金供給策を発表しました。社債の買い入れ対象は次の通りです。

  • 3月22日まで投資適格(トリプルB格以上)だった社債
  • 新型コロナショックの影響などでジャンク級に格下げとなっても、「BB」までなら買い入れの対象

コロナの影響でジャンク債になった企業の社債ならば買い入れを行うとの指針を打ち出しました。

社債とは??
社債とは、企業が必要となる資金を調達するために発行する「債券」の事。株式の発行や金融機関の借り入れといった資金調達以外の方法です。
企業が倒産しデフォルトするリスクがある為、金利が預金金利よりも圧倒的に高い。
各企業はS&P社によって格付けされています。こちらから格付けを確認する事が出来ます。
格付けの高い債券ほど利回りは低く、格付けの低い債券ほど利回りは高くなります。また、BBB以上の格付けを信用度が比較的良好、BB以下を信用度が低いと考えます。
この内ジャンク債とは、格付けがBB以下の社債の事を言います。
このように社債は企業の資金調達の大きな手段の一つとなっています。
コロナショックによりBBBの格付けだった多くの企業はBBへとランクダウンしました。※シティバンクの試算では、年内に最大で3000億ドル相当がジャンク債に転落する恐れ

格付けがBB以下のジャンク債になると事で利回りが上昇してしまう為、企業は社債による資金調達が出来なくなってしまいます。
コロナショックにより、ジャンク債に投資する事が出来ないルールになっている投資家は投げ売りせざるおえない状況となり、社債市場全体で社債価格の急落(利回り上昇)が起きていました。このままでは社債のデフォルトが続出する懸念があった為、FRBはジャンク債まで買い入れる事を決定。2

このようにFRBが2.3兆ドル分のジャンク債を含めて社債を買い入れるという事は、社債によって資金を調達する事が出来なかった企業も調達できるようになるという事です!
FRBの買い入れにより社債市場は急反発し、株式市場もリスク改善とみなし下値が底堅い展開となっています。

目線はダウショート

4/14日の目線はダウショートでした。
$23700~$23800、$24000でショートをしましたが、落ちても落ちても反発し、持ち直す展開となり、微損撤退を繰り返し今は$24000付近のショートを保有しています。
トランプ大統領が経済活動に関する新たな指針を数日中に発表する予定である事も、経済の早期再開に期待が高まりダウを支えている一つの要因です。
ダウが下落開始するにはまだ時間がかかるかもしれません。悪材料は市場のそこら中に落ちているので常に注意が必要ですね。

ダウショートの理由
①コロナウィルスに変異が起きている可能性が高い→ワクチンや治療薬開発の困難化
②今回下落の半値戻し→コロナによる下落から半値戻している水準でこれ以上の上昇は重い
IMFは、今年の世界GDPを3%減と予測。新型コロナウイルスの影響により約100年で最も深刻なリセッション(景気後退)に陥ると予想。
④ロックダウンを受けて、経済指標の更なる悪化予想

全体的な背景として、先行き不透明感がぬぐえないので金は買い。
リスクオン時はドル売り株買い
リスクオフ時はドル買い株売りって相関になっているように思えます。

14日、米ニューヨーク州のクモオ知事は「市民の公衆衛生を脅かす方法で経済再開を命じれば、私は従わない」と発言している。
トランプ大統領の意向とは違い、経済再開がスムーズにいかない可能性も高い。
以前としてトランプ大統領は5月1日に経済を再開させたい模様です。

ワシントンポストの投稿

これらの事から、上値余地は限定的だとみてひたすらに売っていますwwこれが吉と出るか凶と出るかは分かりませんが今の所真っ赤ですw

追記

4/15日の指標

発表時刻 重要度 指標 予想
21:30 ★★★ アメリカ 小売売上高 -8%
21:30 ★★★ アメリカ 小売売上高(自動車を除く) -5%
21:30 ★★ アメリカ ニューヨーク連銀製造業景気指数 -35
23:30 ★★ アメリカ 原油在庫 1517.7万バレル

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