海外FXは危険?海外FXでトレードする際のリスクについて徹底解説!

皆さんは海外FX業者でトレードする際のリスクについて考えたことはあるでしょうか?

「日本国内FXより利益が大きいから海外の方が良い」

「海外の方が入金ボーナスもあるからお得」

このような考えで安易に海外FXを始めてはいないでしょうか。

実は海外FX業者にはトレーダーに不利益を与えるような様々なリスクが存在するため、安易にトレードすることは非常に危険なのです。

この記事では、海外FX業者でトレードする際の様々なリスクについてポイントごとに詳しく解説していきます。その際に補足情報なども混ぜながら説明していきたいと思います。

この記事を見てわかること
  • 海外FX業者を装った詐欺被害が確認されていることについて

  • 海外FX業者を利用する際の注意点・リスクについて

  • リスクが少ないおすすめの海外FX業者について

海外FX業者を装った詐欺被害が確認されている!?

白い塊の人間が赤い看板「STOP」を持っている様子の画像

実は、現代社会において、振り込め詐欺や架空請求詐欺と同じように海外FX業界にも詐欺被害が報告されています。

近年、流行っている手口としてはFXトレードで必ず利益が出ると豪語した詐欺自動売買ソフトを販売したり、資金を海外FX業者の口座に送金させたと見せかけて日本国内の詐欺師の口座に振り込ませ、金銭を騙し取るなどの被害です。

(例)架空海外FX詐欺

被害者◇Mさん:40代主婦

  • インターネットの広告バナーから海外FXのメルマガを登録
  • 資料請求をしたところ、後日電話で海外FXの自動売買ソフトをおすすめされた
  • 自動売買ソフトの代金を指定の口座に振込むよう指示があったので、証拠金100万円を入金した
  • 実際に自動売買ソフト上では利益が増え続けた
  • しかし、出金の電話をすると「未決済通貨があるため決済するまで出金できません」と出金拒否された
  • その後、利益だけでなく、証拠金100万円も戻ってこなかった

結果的にこの方は100万円騙し取られてしまいました。こういったFX業者を装った詐欺被害は、日本だけに留まらず海外にも存在しています。

しかし、重要なことはあくまで「海外FX業者=詐欺」ではないということです。きちんとライセンスを持った優良海外FX業者を利用すれば何も問題ありません

海外FX業者でトレードを始める場合は、必ず事前に登録予定の業者の下調べをしてから利用するようにしましょう。また、メルマガ登録や資料請求は基本的に海外FX業者は行わないので、リスクを避けるためにも簡単に個人情報を提供しないよう注意しましょう。

海外FX業者を利用する際の注意点・リスク8選

背景が空の中、右手で注意喚起するマークが書かれた白い旗を持っている様子

では、ここからは実際に海外FX業者にはどんな注意点・リスクがあるのかについて8つのポイントに焦点を当てながら解説していきたいと思います。

リスク①:日本の金融庁に登録していない

1つ目のリスクは、海外FX業者は日本の金融庁に登録していないことです。

このように聞くと不安に思う方も多いかと思いますが、これにはそうせざるをえないある理由があるのです。

なぜ、海外FX業者は日本の金融庁に登録していないかというと、登録してしまうとレバレッジが25倍までしか設定でき無くなってしまうからです。これは金融庁で正式に取り決められている事項で日本国内では25倍以上のレバレッジをかけることが禁じられているのです。

海外FX業者といえばハイレバレッジが主流で、最大のメリットとも言えますよね。そのメリットと維持するためには、日本の金融庁にあえて登録しない必要があるのです。

それゆえ、日本の金融庁に登録しないからといって詐欺業者であるとは言い切れません。しかし、もちろん中には詐欺業者もあるかもしれませんので注意は怠らないようにしてください。

リスク回避のポイントは、基本的に海外ライセンスを取得していれば、その海外FX業者の信頼性は十分と言えますので、口座を登録する前に確認してみましょう。

リスク②:信託保全が義務化されていない

2つ目のリスクは信託保全が義務化されていないことです。

信託保全とは、FX業者が顧客から預かった証拠金を信託銀行に信託することで、FX会社が万が一、破産・倒産という事態に陥っても、信託保全されている資産の範囲内で、信託管理人を通じて資産が返還されるという仕組みです。そのため、より安全に顧客資産を保管できる体制を整えることが可能になります。

国内FX業者は顧客財産の信託保全が義務付けられていますが、海外FXは規制の対象外のため信託保全が行われていない場合も多いです。信託保全が行われていないと最悪の場合、資金が全て失われる可能性もありますので、注意が必要です。

リスク回避のポイントは、信託保全の有無が確認できる海外FX業者を選択することです。

リスク③:出金停止・取引停止トラブル

黒板にWhyという文字がチョークで書かれている様子

3つ目のリスクは、海外FXで出金停止や取引停止トラブルに遭遇することです。

禁止取引を行うなどして規約に違反すると出金停止や取引停止になることがあります。それは個人の失態なので仕方ないことなのですが、まれに何の理由もなくこのようなトラブルに巻き込まれる場合があります。

海外FX業者の中には、悪徳業者の存在も十分考えられます。悪徳業者の場合、口座開設完了後、証拠金を入金した直後に連絡が途絶えたり、明確な理由もなく出金停止を宣言してくることがあります。

リスク回避のポイントは、金融ライセンスを保有している海外FX業者を選択することです。海外FX業者は、日本の金融庁の登録を受けていませんが、優良な業者であれば日本以外の金融ライセンスを受けた業者が多いです。金融ライセンスを取得するためには、顧客保護の体制を整え、トラブルが発生しないようにきちんとした事業運営が必要です。なので、ライセンスを取得していれば、そのFX業者の信頼性は高いと言えるでしょう。

リスク④:ハイレバレッジで大金を失う可能性がある

4つ目のリスクは、海外FX業者ではハイレバレッジをかけられるということです。

海外FX業者の特徴として、ハイレバレッジがありますよね。少額の資金で何倍もの大きな金額で取引することができます。確かに、レバレッジ倍率が大きいほど自己資金に対して大きな取引ができ、利益もその分大きくなりますが、その分自己資金の何倍もの損失を被るリスクもあります。

国内FXの場合は金融庁にて正式にレバレッジ倍率が最大25倍と規制されていますが、海外FXの場合はそれがありません。中には1000倍以上のレバレッジをかけられる海外FX業者も存在します。そのため、国内FXよりも海外FXの方が大金を失うリスクが高いと言えるでしょう。

リスク回避のポイントは、自己管理を徹底することです。負け分を取り返そうとヤケになり、限度MAXのレバレッジを安易にかけることは控えることをおすすめします。

リスク⑤:ロスカット水準の低め設定は逆に危険

5つ目のリスクは、ロスカット水準の低め設定は逆に危険ということです。

ロスカット水準とは、設定した水準に達したところで強制的にロスカットが発動する基準を指します。海外FXではこの水準が0%のゼロカットシステムを売りにしている業者が多いですよね。

ゼロカットシステムとは、相場の急変などが起きた際、強制ロスカットが間に合わず、口座残高を超える損失が発生してしまった場合に、FX業者がマイナス分を負担してくれる制度のことです。

つまり、トレーダーが借金を背負わないようにするための安全システムとも言えます。

一見リスクには見えないですが、何が危険かというと、その安全性に甘んじて、複数回に及ぶトレードをする危険性があるということです。損失を軽視しすぎて、1度のトレードにおける損失は少なくても、積もり積もれば大きな損失に繋がります

さらに、過去にはゼロカットシステムを売りにしている業者がマイナス補填を支払いきれず倒産した事例もあります。この場合、信託保全されていれば問題ありませんが、もし、分離管理されていた場合はトレーダーの資産は完全に消滅してしまいます。

リスク回避のポイントは、ロスカット水準が低ければ安全だと安易に思わず、トレードの勝利に執着することが大切です。

リスク⑥:利益が多いと税金負担が大きい

6つ目のリスクは、利益が多いと税金負担が大きくなるということです

国内FXの場合、取引によって得た所得はほかの所得と合算せず申告分離課税されます。税率は約20%です。そのため、多くの利益が生まれても税負担は一定率で済む仕組みになっています。

しかし、海外FXで得た所得は総合課税が適用されます。総合課税は、他の所得と合算したうえで課税総所得金額に応じた税率が適用される仕組みです。税率は、約15~55%の超過累進税率が適用されます。そのため、FXの利益が多額になる場合やそのほかの所得が多い場合は、国内FXと比較して税負担が重くなる点がリスクに繋がります。

リスク回避のポイントは、税負担を考慮しながら利益を一定額以内に抑えることがおすすめです。

リスク⑦:海外送金手数料が非常に高い

7つ目のリスクは、海外送金手数料が国内送金手数料よりも高いことです。国際送金を行う場合、複数の金融機関を経由して送金が行われるためどうしても手数料がかさんでしまいます。

また、送金にかかる時間も長いのが一般的です。少額の出金を繰り返していると財産が目減りしてしまうリスクもあります。

リスク回避のポイントは、「ネッテラー」を利用する方法が有効です。ネッテラーとは国際決済サービスの名称で、バーチャル銀行口座を用意することで低額の送金手数料による国際送金が可能になります。これにより、送金手数料が高いというリスクをある程度克服できるでしょう。

リスク⑧:ボーナスの出金ができない

グリーンバックを背にスーツを着た女性が腕で罰を作っている様子

8つ目のリスクは入金ボーナスやキャンペーンボーナスが出金ができない場合があるということです。

海外FX業者の特徴の一つに、豪華な入会・入金ボーナスがありますよね。しかし、多くの業者ではボーナスの出金ができない場合がほとんどです。

出金するためにはそのボーナス金を使用して一度トレードする必要があります。これこそが危険です。一度トレードして利益を出さなければならないため、資金を失うリスクが高まります。

意思の強い方や資金力がある方であれば何も問題ありませんが、少ない資金を少しでも増やしたいと考えている方は、負けた金額を補填しようと追加入金や空売り、最悪の場合借金までに至る場合もあります

リスク回避のポイントは、ボーナス金はあくまでおまけ・FXの勉強料だと割り切りましょう。

リスクが少ないおすすめの海外FX業者

ここでは、リスクが少ないおすすめの海外FX業者について紹介していきます。ポイントは先ほど解説した金融ライセンスの取得状況信託保全の有無です。是非、参考にしてみてください。

海外FX業者名称 金融ライセンス 信託保全 分離管理
Gemforex ・ニュージーランド証券投資委員会(NZFSP)
HotForex ・キプロス証券取引委員会(CySEC)
・セントビンセント・グラナディーン金融庁
・南アフリカ金融サービス委員会
・セーシェル金融庁など
6億円まで信託保全 〇(MCB・Ceskaなど)
XM ・キプロス証券取引委員会(CySEC)
・セーシェル金融庁
× 〇(バークレイズ銀行)
LandFX ・英国金融行為監督機構(FCA)
・ニュージーランド証券投資委員会(NZFSP)
FxPro ・キプロス証券取引委員会(CySec)
・英国金融行為監督機構(FCA)
2万ユーロまで信託保全 〇(バークレイズ・バンクオブアメリカなど)
AXIORY ・ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC)
Traders Trust ・キプロス証券取引委員会(CySEC)
・バヌアツ金融サービス委員会(VFSC)
2万ユーロまで信託保全

上記以外にも優良なFX業者は多数存在します。気になる方は下記記事も是非ご一読ください!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、海外FXでトレードする際の様々なリスクついて詳しく解説してきました。
結論
  • 海外FX業者を装った詐欺業者も存在するが、海外FX業者=詐欺業者ではない
  • 海外FX業者を利用する際のリスクは①日本の金融庁に登録していない業者がある②信託保全が義務化されていない③出金停止・取引停止トラブルがある④ハイレバレッジで大金を失う可能性がある⑤ロスカット水準の低め設定は逆に危険である⑥利益が多いと税金負担が大きい⑦海外送金手数料が非常に高い⑧ボーナスの出金ができないなどがある
  • 安全な海外FX業者とは金融ライセンスを保持しているかや信託保全をしているかどうかが重要である
  • リスクが少ないおすすめの海外FX業者はGemforex、LandFX、HotForexである

FXトレードはあくまで自己責任です。必要ない部分で大切な資金を減らさないようにするためにも、海外FX業者を使用する際はリスクを考慮しながらトレードするようにしましょう。

本記事が少しでも皆さんのお役に立てましたら幸いです。

下記ではおすすめの優良FX業者について解説しています。気になる方は下記記事も是非ご一読ください!

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