【FX】【仮想通貨】移動平均線とは?その正しい使い方を徹底解説!

ポンドマン
移動平均線ってなに?使えるの?

移動平均線って良く聞くけど使えるの?
ポンドマンが一番使っているインジケーターは移動平均線です!
正直、めちゃくちゃ使えます。。
今回は、株、FX、仮想通貨問わず大変人気が高いインジケータ、移動平均線についてその仕組みや使用方法を解説していきます!!

1移動平均線ってなに?

そもそも、移動平均線とはどのようなものなのでしょうか??

まずは移動平均線の定義から確認してみましょう!

移動平均線の定義
用語移動平均線:移動平均線とは、ある一定期間の価格から平均値を計算し、折れ線グラフで表したものです。その日を含めた過去何日間かの価格を毎日計算するため、平均値が移動していくことから、移動平均と呼ばれています。(SMBC日興証券ホームページより引用)

移動平均線は、平均値が毎日(毎時間、毎週)ごとに移動していくから移動平均線と呼ぶんですね!

そんな移動平均線には種類があります。次にその種類ごとにみていきたいと思います!

トレーダーによく利用される、3つの移動平均線!

単に移動平均線といっても、様々な種類の移動平均線があります。ここでは、そんな移動平均線の中でも、投機対象を問わずトレーダーたちに特によく利用されてる移動平均線を3つほど紹介したいと思います!

その3種類の移動平均線とは、単純移動平均線指数平滑移動平均線加重移動平均線の3種類です!

まずは簡単に、それぞれがどのようなものなのか見ていければと思います!!

単純移動平均線(SMA)
単純移動平均線とは、一定期間の終値の平均値を折れ線で表したものです。
加重移動平均線(WMA)
加重移動平均線とは、SMAより直近に加重をかけて平均値を折れ線にしたものです。
指数平滑移動平均線(EMA)
指数平滑移動平均線とは、WMAよりさらに直近の比重を大きくして平均値を折れ線で表したものです。

では、三種類の移動平均線を実際のチャート上で見比べてみましょう!

単純移動平均線(SMA)、加重移動平均線(WMA)、指数平滑移動平均線(EMA)

画像はダウ指数の日足です!ここに、期間を100と指定した3種類の移動平均線を表示させています。

ご覧の通り、赤色の単純移動平均線に比べ、黄色の加重移動平均線や、水色の指数平滑移動平均線のほうが下落から上昇に転換した際に反応が早いことがわかります。

これは加重移動平均線や指数平滑平均線が直近の終値に重きをおいて計算されているからです。では、具体的にどのように計算がされているのか、その計算式を見ていきたいと思います。

移動平均線の計算式は?

そのインジケータの本質を理解するうえで、インジケータの計算式を理解することは不可欠となります!!少し計算式は出てきますが、そこまで難しいものではないので、この場で理解していただけますと幸いです!

では、移動平均線は、どのような計算式のもと作られているのでしょうか。

3種類のMAについて、順番に見ていきたいと思います。

単純移動平均線(SMA)の計算式
N日単純移動平均線の値={(N-1)日前のローソク足の終値+~+1日前の終値+当日の終値}/N

Nとするとわかりにくいので具体例でみてみましょう。

例えば上記の画像であれば、100日移動平均線であるので(当日を含めた)直近100本のローソク足の終値を足して100で割った値がSMAに反映されていることになります。

加重移動平均線(WMA)の計算式
N日加重移動平均線の値={(N-1)日前の終値*1+(N-2)前の終値*2+~2日前の終値*(N-2)+1日前の終値*(N-1)+当日の終値*N}/{N+(N-1)+~+2+1}

式にすると少しややこしいですが、直近になればなるほど大きい値がかけられていることがわかります。要するに、直近に加重された値が算出されるのがこの加重移動平均線なのです。

指数平滑移動平均線(EMA)の計算式
N日指数平滑移動平均線の値=前日の指数平滑移動平均+α(平滑定数)*(当日終値ー前日の指数平滑移動平均)
ただしα=2/(N+1)

この移動平均線は、加重移動平均よりさらに直近に比重がかかるように計算式ができています。そのため、3種類の中では最も直近を反映しており、短期トレーダー向けの移動平均線と言えるでしょう。

移動平均線の意味

結局、移動平均線は何を表しているのでしょうか?その意味をまとめてみたいと思います!

移動平均線が表していること
・過去N日間の平均より現在買いが強いか売りが強いかわかる
・過去N日間のすべてのトレーダーの売りと買いの損益分岐点となっている
・折れ線の傾きによって、トレンドの強さを表している

このように、移動平均線というインジケータ一つとってみても様々なことが読み取れることがわかります!

では、次に移動平均線の見方を解説していきます。

2移動平均線の見方

移動平均線についての定義や意味はお話してきましたが、では実践的に考えたときにどのように見ていけばいいのでしょうか。

ここではそんな移動平均線の見方をお話しようと思います!

移動平均線の位置と価格

先ほど、移動平均線は過去N日間の終値の平均値ということをお話しました。

すなわち、実際の移動平均線とローソク足を見比べることで、現在が平均値より高い価格(買いが強い)なのか低い価格(売りが強い)なのかを判断することができるのです!

実際のチャートで見ていきましょう。

移動平均線と価格の位置関係からトレンドを把握する

先ほどと同じダウ指数日足です。今回は説明の都合上、SMAのみ表示しています。

このように、価格が移動平均線よりにあれば売りが強く、移動平均線よりにあれば買いが強い、ということがわかります。

現在トレンドは買いなのか売りなのかを判断する(環境認識と言います)うえで、移動平均線と価格を見比べることは非常に重要となります。

傾きとトレンドの強弱

上記ではトレンドが買いか売りか判断できるというお話をしました。

しかし、移動平均線のすごさはこれだけではありません!!なんと、トレンドの強さまで判断が可能なのです!

では、これも実際のチャート上で見ていきましょう。

移動平均線の傾きからトレンドの強弱を判断

上記はドル円の1時間足です。そこに先ほど同様100SMAを表示させています。

画像の通り、ドル円は下落を続けていますが下落の強さによって移動平均線自体の傾きも変わっていることがわかります。

赤いボックスで示している部分ではドル円は大きく下落しており、移動平均線の傾きも急になっています。

一方で、水色で示している部分ではドル円は緩やかに下落しており移動平均線の傾きも緩やかになっています。

このように、移動平均線の傾きからトレンドの強弱を判断することができるのです!

では、ここで移動平均線の見方をまとめてみたいと思います。

移動平均線の見方 まとめ
・価格の位置と見比べることで、トレンドは上下(買いか売りか)を判断できる!
・傾きをみることで。トレンドの強弱を判断できる!

3移動平均線の活用法を伝授!

では、次にトレードでの実践的な移動平均線の活用方法をお教えします!!

今回は、特によくトレーダーに利用されている2つの使い方を紹介していきたいと思います!!

移動平均線からの乖離率

移動平均線は、過去の終値の平均値であることはお話してきた通りです。

皆さんは、平均への回帰といった言葉をご存じでしょうか?

これは統計学などで使われる用語であり、外れ値が出てきた場合でもいずれは平均値へ回帰していくといった現象です。

ではここで一つ例を見てみましょう!

平均への回帰
生徒たちに中間テストと期末テストを受けてもらいます。
中間テストでいつもより点数が高かった生徒に限って調べると、期末テストではよりいつも通りの点数(自身の平均値に近い点数)を取りやすくなります。
これが、平均への回帰、といった現象です。

これはあらゆる分野に応用できる考え方で、トレードでも同じです。チャートが一次的に特別に平均値から外れた値を付けたとしても、いずれその価格は平均値(移動平均線)へ回帰していく、この考え方を利用しているのがこの乖離率を用いたトレード方法になります。

では、具体的にチャートを用いてみていきたいと思います!

移動平均線乖離率を用いたトレード方法の紹介

上記のチャートはユーロドルの一時間足に100SMAを表示しています。

ご覧の通り、急騰、急落ともに約100~130pipsほどで反転していることがわかります。

つまり、現在の相場環境の場合、ユーロドルは一次的に移動平均線との乖離が生まれてしまっても100~130pipsで平均への回帰が起こっていることが見て取れます。

これを利用して、移動平均線との乖離率を見ながら逆張りで反転を狙うのがこの乖離率のトレード方法となります。

ただし、通貨ペアや銘柄によってどの程度で反転するのかはかわってくるので、自身のトレードする銘柄について過去チャートを振り返りつつ、どこで反転しているのかを見てみると良いと思います!

ゴールデンクロスとデッドクロス

次に、ゴールデンクロスをデッドクロスについて解説します!

これは非常にポピュラーな考え方で、世界中の投資家や、時には経済評論家までもが説明に用いることもあるくらいです。

ゴールデンクロスとデッドクロスは主に買いか売りかを判断するうえで用いられます。

チャートを見ながら解説していきますね。

移動平均線のゴールデンクロス、デッドクロス

さきほど同様ユーロドルですが、今回は日足で時間軸も長めです。そして、50SMA、100SMAの二つの移動平均線を表示しています。

ゴールデンクロス、デッドクロスの判断は、短期と長期、二つの移動平均線をもちいて行います。

ここでは、短期に50日移動平均線、長期に100日移動平均線を表示しておりますが、特にこれがいい!というわけではありません。ご自分の銘柄と合わせて試行錯誤してみるのが良いと思います!

そして、ゴールデンクロス、デッドクロスの判断は次のように行います!

ゴールデンクロス
・短期の移動平均線が、長期の移動平均線より上側に浮上する
・買いのシグナル
デッドクロス
・短期の移動平均線が長期の移動平均線より下側に低下する
・売りのシグナル

画像を見ていただければわかる通りで、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上抜けばゴールデンクロスで買い下抜けばデッドクロスで売り、というとてもシンプルなトレード方法です!

ダマシに注意!!

しかし、このトレード法には注意点があります。

以下の画像をご覧ください。

ゴールデンクロス、デッドクロスにおけるダマシとは

画像のように、一瞬ゴールデンクロスやデッドクロスをしたものの、トレンドが長続きせずに否定されている箇所がありますね。これがダマシです。

では、こういったダマシによって損失を出さないためにはどうすればよいのでしょうか?

ダマシへの対処法
・ほかのインジケータと併用しつつ売り買いを判断する
・損切のルールは徹底する

特に二つ目はトレードするうえで非常に大切なことです。損切ラインはあらかじめ絶対に決めておきましょう。でないといつか退場する羽目になります。

これを徹底していれば、ダマシにあっても最小限の損失に抑えることができますので、必ず徹底するようにしてください!

4移動平均線の応用的な活用法

移動平均線は、様々なインジケータに応用されています。

ここでは、そんな移動平均線を用いたインジケータを二つほどご紹介します!

GMMA

一つ目はGMMAです。

これは複数のEMAを表示させることで、トレンドの方向性やトレンドの強さを明確にしています。

FXや株トレード、仮想通貨トレードで用いられるGMMAの紹介

GMMAは、長期線と短期線とに分けられます。

長期線の向きでトレンドの方向性を把握し、短期線で売買のタイミングをはかっていきます。また、GMMAの開き具合が広いほど、トレンドが強いことを表しています。

MACD

二つ目はMACD(マックディー)です。

これは、EMAの考え方を応用したもので、トレンドの方向性や過熱感を判断することができます。

FXや株トレード、仮想通貨トレードで用いられるMACDの紹介

MACDにもゴールデンクロスやデッドクロスの考え方が使えるほか、ダイバージェンスと呼ばれるトレード方法もあります!

MACDについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

5まとめ:ぶっちゃけどのMAがいいの??

今回は、移動平均線についてお話してきました。

いくつか紹介してきた中で、結局どの使い方がおすすめなの??となると思いますので、個人的におすすめな使い方をご紹介します!!

MAは自身のトレードスタイルに合わせて使い分けろ!!

SMA、WMA、EMAと、3つの移動平均線をご紹介してきたわけですが、自身の時間軸によって使用するMAを変えるのがおすすめです!

短期(スキャ~デイトレ)

短期トレーダーの方には、より直近の価格を反映しやすいEMAやWMAがおすすめです!!

特にEMAは直近の価格の反映に特化しており、トレンドの判断がいち早くできるため短い時間軸でトレードする場合はとても使いやすいです!!

中~長期(スイング~数か月、数年)

主に長い時間軸でトレードされる方におすすめなのが、SMAです。

直近につられすぎない分ダマシが少なく安定したトレードを好む方向けと言えるでしょう。

僕は短期がメインのためEMAを主に利用していますが、自分の時間軸に合わせて自分にあったMAを導入するのが最も良いと思います!!

ぜひこの記事を参考にご自身にあったMAをみつけてみてください!!

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