FXトレードをしている方なら必ず一度は聞くと思う三尊(ヘッド&ショルダー)について今回は解説していきます!
利益を獲得するためのトレードを行う上で非常に有効なテクニックとなっています!
まだ三尊について詳しくわからない初心者の方には必見の記事です!具体的な手法も解説しているので、すでに知っているという方も新たな使いかたがみつかるかも...?
そもそも三尊(ヘッド&ショルダー)って何?
そもそも三尊(ヘッド&ショルダー)とはどういう形なのか?そこから丁寧に説明していきますね。
三尊(ヘッド&ショルダー)名前の通り、高値付近で描かれているチャートの形が人間のヘッド(頭)とショルダー(肩)のような形を表すチャートパターンのことを指します!
ちなみに三尊は別名、※三山という呼び方もあります。書籍によっては三山と書かれているものありますので覚えておくといいでしょう。
※三尊天井、トリプルトップと呼ばれることもある
三尊(ヘッド&ショルダー)
また三尊には、このような形をそのまま上下逆さまにしたチャートパターンも存在しています。
このチャートパターンのことを逆三尊(リバース・ヘッド&ショルダー)といいます。こちらは高値付近ではなく安値付近で見られる形となっています!
逆三尊は別名、※三川とも呼ばれます。同じくこちらも覚えておいて損はありませんね!
※トリプルボトムと呼ばれることもある
逆三尊(リバース・ヘッド&ショルダー)
以上が、今回の記事のテーマとなっている三尊(ヘッド&ショルダー)と逆三尊(リバース・ヘッド&ショルダー)の基本的な形です。
同じ形を指していても数多くの呼び名があり、多くのトレーダーに使われる優位性のある手法であることが分かります。
ここから先はこの三尊(ヘッド&ショルダー)と逆三尊(リバース・ヘッド&ショルダー)をどのようにトレードで活用していくのか説明していきます!!
どのような場面で三尊、逆三尊をトレードに活用するのか?なぜ三尊、逆三尊は現れるのか?、2020年実際の相場から見る三尊と逆三尊、頭に入れておきたいだましパターン、ポジションを持つタイミングをテーマにそれぞれ三尊・逆三尊に分けて解説していきますね!
三尊(ヘッド&ショルダー)は相場転換のサインとして用いる!
三尊は高値付近で現れるチャートパターンだということを先ほど説明しました!
高値で3度反発して、今後の値動きは三尊を作ったあとに下降していってることが分かります。つまり三尊ができた後は売りのポジションを持つことで利益を伸ばすことができます!!
そもそもなぜ三尊は相場に現れるのでしょうか?
三尊が相場に現れるのは以下のようなメカニズムがあります。
- ①相場が上昇し高値をつけた後、一度下降してから反発し再度高値を更新しようと上昇する。(上昇トレンド)
- ②さきほどより高い価格をつけたこところで売り注文が入りまた下降する。
- ③再度上昇するが、二回反発されているため高値はまた更新できないだろうという相場心理から売り注文が入る
- ④高値をつけたあとに二回反発した安値を結んだネックラインを割り、上昇トレンドは継続できないという相場心理から売り注文が殺到し上昇トレンドが転換する(ここから下降トレンド)
以上が三尊が相場に現れるメカニズムとなります。
ここまでをまとめると、相場において三尊は上昇トレンド中に高値付近で発生し、これ以上高値更新は見込めないという相場心理から下降トレンドへ転換する相場転換サインだということがわかります!!
2020年の相場からピックアップ!実際のチャートで確認!
ここまで説明してきた三尊は実際にチャート上に出現しているのでしょうか?
いくら知識としてインプットしても、実際にこの相場転換サインがリアルの相場に出現していないのであればトレードに使える手法とはいえません。
そこで2020年の今年の相場の中から三尊が現れているといえるチャートをピックアップしていきます。
実際のチャートから抜粋することで信憑性も高くなっていきますね!
上の画像は2020年7月のUSD/JPY(ドル円)の1時間足のチャートになります。
綺麗に三つ山をつくり高値で反発したあとネックラインを割ってから価格が急落していることがわかります!
今回はもっとも日本人トレーダーの利用者が多いと思われるUSD/JPY(ドル円)のチャートから三尊の一例をピックアップしました。
三尊はドル円チャートに限らず、あらゆる通貨ペアで見られる最も代表的なトレンド転換のサインです。
三尊の否定!頭に入れておきたいだましパターンとは?
ここまで読んでくれた初心者の方は、「相場で三尊が現れたら売ればいい!これで間違いなく勝てる!」と思っている方ももしかしたら中にはいるかもしれません。
しかし現実はそこまで甘くありません。ここで声を大にして伝えたいのは「三尊はあくまで相場において優位性のある一つの判断基準である」ということです。
そうです、たとえ三尊が相場に現れたからといって必ず100%トレンドが転換して下落するわけではありません。
三尊にはだましが存在します!
三尊になりそうだがトレンド転換しない事例をピックアップ
上画像はさきほどと同様にUSD/JPY(ドル円)の1時間足です。
三尊が完成したチャートと比べて、トレンド転換しなかったチャートは両方ともネックラインを割り切っていないことが分かります!
また両方ともヘッド(頭)の部分がショルダー(肩)と同価格帯の高値だったりと、きれいな三尊の形になっていません。
このようなだましパターンのほかにもネックラインをキレイに割ったにも関わらず、上昇トレンドが継続する相場も存在します!!
このようなことから三尊になりそうだとショートポジションを持ったとしても、三尊の高値付近にしっかりストップロスを入れることが重要だといえます!!
三尊はここでショートポジション!売りで入るタイミング解説!
以上のことを踏まえた上でどのようにトレードしていくべきでしょうか?
重要なのはネックラインの存在です。
三尊になりそうな形を発見したら、ネックラインを引きます。
じっくり待ちネックラインを割ったと判断したところでショート(売り注文)!
ここで忘れてはいけないのは、だましも考慮してしっかり三尊の高値付近にストップ注文を入れておくことです。
ネックラインを下抜けすれば、売りよる下落は加速します。
下落を確認したら山のふもとになっている価格帯でイグジット(利益確定)しましょう。
以上が三尊が出現する理由、上昇トレンドの転換サインであるということの説明でした。
次は三尊の逆パターンである逆三尊について解説していきます!逆三尊は三尊の基本的にはすべて逆という認識でいいです!
ですので、次の逆三尊の解説では三尊の説明では使わなかったエッセンスを加えて解説していきますね!
逆三尊(リバース・ヘッド&ショルダー)は相場転換のサインとして用いる!
ここでは逆三尊(リバース・ヘッド&ショルダー)についてしっかり解説していこうと思います!
記事の冒頭でもいいましたが、逆三尊は相場の安値付近で現れるトレンド転換のサインです!
逆三尊は安値で3回反発し、下降トレンドから上昇トレンドへと切り替わります。
逆三尊にも三尊と同様、なぜこのようなチャートパターンになるのかというメカニズムがあります。
- ①相場が下降して安値をつけた後、一度上昇してから反発し再度安値を目指す。(下降トレンド)
- ②先ほどの価格より安値をつけたところで買い注文が入り再度上昇する。
- ③再度下降するが、すでに2回反発していることから安値更新はできないという相場心理から買い注文が入る。
- ④安値を付けたところから2回反発した高値のネックラインを抜け、下降トレンドが継続されないという相場心理から買い注文が殺到し、下降トレンドが転換する。(ここから上昇トレンド)
2020年の相場からピックアップ!実際のチャートで確認!
ここでも三尊と同じように、実際の相場から逆三尊が出現しているのかどうかを確認していきましょう!
今回も最近のUSD/JPY(ドル円)の1時間足チャートの中から逆三尊をピックアップしていきます!
上の画像は2020年9月USD/JPY(ドル円)の1時間足のチャートになります。安値をつけてから上昇し、反発した高値を結んだラインがネックラインになってることが分かります!
ネックラインを抜けたあと、一度押し目を作り上昇トレンドへとなっていることが伺えます!
以上が逆三尊の一例でした。ここまでの記事を読んでいれば分かるように、逆三尊は下降トレンドから上昇トレンドへ切り替わるときの最も代表的なトレンド転換のサインとなります
逆三尊の否定!頭に入れておきたいだましパターンとは?
三尊と同様に逆三尊にもだましパターンが存在します!
逆三尊のだましパターンもわかりやすく、実際の相場からピックアップしていきますね!
これも三尊と同じくネックラインをキレイに抜けていない、山の形がキレイな形になっていないことがわかりますね!
ここでも再度しつこく言って起きますが、「逆三尊はあくまで相場において優位性のある一つの判断基準である」ということです!!
やっぱりしっかりストップロスを入れることが資金を守る上で重要です!
逆三尊はここでロングポジション!買いで入るタイミング解説!
最後にここでは、逆三尊が出現したとき実際にどのようにしてトレードを行うべきなのかを説明していきます!
またネックラインがレジスタンスラインとして機能していると判断した場合のトレード方法もしっかり解説していきますね。
三尊の時も述べましたが、重要なのはネックラインです!
まず3つの山を確認し、ネックラインを抜けたと判断したところでロング(買い注文)
ネックラインを抜けたあと、ここではそのまま価格が上がりきることなく一度小さく価格を下げ、ネックラインに反発したあと価格が上昇していることが分かります!
つまり逆三尊のネックラインがレジスタンスラインとして機能していることがわかります!
ここで追加エッセンス!
三尊や逆三尊が現れたときのネックラインは抜けたあともレジスタンスラインとして機能することが多いです。
そこで再度ロングポジションを追加します!
このようにレジスタンスラインとして機能しやすいネックラインをうまく使うことで利益をさらに増やすことが可能になります!
ここでもやはり重要になってくるのがストップロスです。
為替相場ではこのような形はこの先何度も現れます。一度きりの博打をするのではなくしっかりストップロスを入れることで次回のチャンスに備えられるようにしましょう!
以上が逆三尊が出現する理由、逆三尊は下降トレンドの転換サインであるということの説明と実際のトレード方法でした。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は相場に現れる三尊について解説していきました。
だましパターンが存在するなど注意喚起も行いましたが、ざっと今年のUSD/JPY(ドル円)の1時間足相場を確認する限り、ネックラインを割ってもトレンドが継続するような値動きは見受けられませんでした。
つまり手法としてしっかり高い優位性があることを理解していただけたかと思います!
三尊をトレードの判断基準の一つとして利用して、あなたのトレードの勝率もアップさせましょう!