今回はグランビルの法則について解説していきます!
耳なじみのない方もいられると思われる「グランビルの法則」ですが、その歴史は古く長年多くのトレーダーに使われている手法となっています。
初心者の方でも分かりやすく解説していきますので、手法とかよくわからなくて心配・・・という方もこの記事を読んでグランビルの法則を理解していきましょう!
・グランビルの法則を実際のトレードでどのように活かすのか知りたい
グランビルの法則とは?
グランビルの法則とは1960年代に、株価の200日移動平均線を主軸にして導き出された8つの法則のことをいいます!
起源はウォール街の株式コンサルタントであるジョゼフ・グランビルによって考案された法則で、移動平均線と現在の価格から売買タイミングを推測するという手法です。
元々グランビルの法則は株式市場の分析のために作られたとお話ししましたが、FXトレードでも有用であることが証明されており、多くのトレーダーが愛用している手法です!
最も有名な指標の一つである移動平均線を主軸にしたテクニカル手法なので、移動平均線を主軸にしているトレーダーの皆さんは知っておいて損がない手法となっています!
グランビルの法則は非常にシンプルながら長年多くのトレーダーに愛用されており、その有用性は歴史と認知度が証明しています!
勝ってるトレーダーほどシンプルな手法を利用しているという声をよく聞きます!
非常にシンプルで分かりやすい手法なので、初心者の方も気負いせずグランビルの法則を理解して利益をしっかりと出せるトレーダーを目指しましょう!
グランビルの法則にあるそれぞれ4つの売買シグナル!
冒頭でグランビルの法則には8つの法則があるといいました!
グランビルの法則には売りと買いにそれぞれ4つずつ、合計8つの売買シグナルが存在します。
その8つの売買シグナルを簡単に説明すると・・・
売りパターン
①上昇から下降してきた、もしくは横ばいの移動平均線に対して、相場価格が上から下に抜けたポイント
②下降した移動平均線に対して、相場価格が上に抜けてたあと再度下降しはじめたポイント
③下降した移動平均線に対して、相場価格が上昇するも反発したポイント
④上昇から下降してきた、もしくは横ばいの移動平均線に対して、相場価格が上におおきく乖離したポイント
買いパターン
⑤下降から上昇してきた、もしくは横ばいの移動平均線に対して、相場価格が下から上に抜けたポイント
⑥上昇した移動平均線に対して、相場価格が下に抜けてから再度上昇しはじめたポイント
⑦上昇した移動平均線に対して、相場価格が下降するも反発したポイント
⑧下降から上昇してきた、もしくは横ばい移動平均線に対して、相場価格が下におおきく乖離したポイント
以上が8つの売買シグナルを簡単にまとめたものです。
売りシグナルのメリット・デメリットを含めそれぞれ詳しく解説!
上ではグランビルの法則の売買ポイントをそれぞれ簡単に解説しました!
1.この売買シグナルでの相場状況
2.実際にトレードする際のメリット・デメリット
以上の2点をここではピックアップして分かりやすく解説していきます!
また、売りシグナル・買いシグナルがでた時の相場心理なども踏まえてより詳しく解説していきますね!
グランビルの法則<売りシグナル①>
ここは上昇から下降してきた、もしくは横ばいの移動平均線に対して、相場価格が上から下に抜けたポイントだと上では説明しましたね!
買い注文の勢いが弱くなり、売り注文が優勢になってトレンドが転換するポイントとなっています。
トレンド転換するポイントは多くのトレーダーが狙っているポイントですね!
長期のトレンドとは逆転したエントリーポイントとなるので逆張りトレードとなります!
この場合のポジションのメリットとデメリットは以下の通りです。
・トレンド転換しないと判断した時点で損切りができるため、小さな損失で抑えることができる!
グランビルの法則<売りシグナル②>
ここは下降した移動平均線に対して、相場価格が上に抜けて再度下降しはじめたポイントだと上では説明しましたね!
価格が下降トレンドの移動平均線を上に抜けたあとに、移動平均線を追うようにして再度下へ抜ける形です。
いったん上昇した相場が、上昇トレンドへ転換できずに失敗して下降するポイントとなっています。
ここでは本格的な下降トレンドの開始のシグナルとなっています!
この場合のポジションのメリットとデメリットは以下の通りです。
グランビルの法則<売りシグナル③>
移動平均線と交わることなく価格が反発しているので下降トレンドの継続をトレーダーに意識させる値動きになります!
この場合のポジションのメリットとデメリットは以下の通りです。
グランビルの法則<売りシグナル④>
ここは上昇から下降してきた、もしくは横ばいの移動平均線に対して、相場価格が上におおきく乖離したポイントだと上では説明しましたね!
価格が上昇トレンド方向へ大きく動き、移動平均線に対して価格との乖離が大きくなった時です。
買い注文が加速して移動平均線から離れすぎた時に見られます。
一般的に買われすぎに対する、短絡的な売りとして捉えられる場面が多いです。
この場合のポジションのメリットとデメリットは以下の通りです。
・移動平均線との乖離を判断材料にしているため、移動平均線に近づいたときに利確するという利確ポイントが分かりやすい!
・他の売りポイントに比べて損失の拡大が早く、かつ損切りポイントを見極めづらい…
買いシグナルのメリット・デメリットを含め詳しく解説!
こちらではそれぞれの買いポイントのより詳しい解説と
1.この売買シグナルでの相場状況
2.実際にトレードする際のメリット・デメリット
またここでもこの時の相場心理なども踏まえて解説していきます!
売りシグナルとほぼ真逆の解説になるので、売りシグナルを読まれた方は飛ばしてもらっても構いません。
グランビルの法則<買いシグナル①>
ここは下降から上昇してきた、もしくは横ばいの移動平均線に対して、相場価格が下から上に抜けたポイントだと上では説明しましたね!
売りの圧力は弱まり、買いが優勢になてトレンドが転換するポイントとなっています。
こちらも売りのシグナル①同様に転換ポイントとなっていますね!
長期のトレンドとは逆転したエントリーポイントとなるので同じく逆張りトレードとなります!
この場合のポジションのメリットとデメリットは以下の通りです。
・トレンドが転換しないと判断した時点で損切りできるため、小さな損失で抑えることができる!
グランビルの法則<買いシグナル②>
ここは上昇した移動平均線に対して、相場価格が下に抜けてから再度上昇しはじめたポイントだと上では説明しましたね!
価格が上昇トレンドの移動平均線を下へ抜けたあと、移動平均線を追うようにして再度上へ抜ける形です。
いったん下降した相場が、下降トレンドへと転換できずに失敗して上昇するポイントとなっています。
ここでは本格的な上昇トレンドの開始シグナルとなっています!
この場合のポジションのメリットとデメリットは以下の通りです。
グランビルの法則<買いシグナル③>
ここは上昇した移動平均線に対して、相場価格が下降し反発したポイントだと上では説明しましたね!
価格が上昇トレンドの移動平均線とは交わることなく、上へ反発したポイントとなっています。
移動平均線と交わることなく価格が反発しているので上昇トレンドの継続をトレーダーに意識させる値動きになります!
この場合のポジションのメリットとデメリットは以下の通りです。
グランビルの法則<買いシグナル④>
ここは下降から上昇してきた、もしくは横ばい移動平均線に対して、相場価格が下におおきく乖離したポイントだと上では説明しましたね!
価格が下降トレンド方向へ大きく動き、移動平均線に対して価格との乖離が大きくなった時です。
売り注文が殺到して移動平均線から離れすぎた時に見られます。
一般的に売られすぎに対する、短絡的な買いとして捉えられる場面が多いです。
この場合のポジションのメリットとデメリットは以下の通りです。
・移動平均線との乖離を判断材料にしているため、移動平均線に近づいたときに利確するという利確ポイントが分かりやすい!
・他の売りポイントに比べて損失の拡大が早く、かつ損切りポイントを見極めづらい…
グランビルの法則はMA200じゃなくてもいい!?
グランビルの法則は冒頭で、200日移動平均線を使った日足でのトレードであると解説しました。
つまり長期のスイングトレードを対象としてたテクニカル手法なっています。
この場合スイングトレーダーためのテクニカル手法だと思われがちですが、実際のところ長期のトレードだけではなくより短い期間でも利用することができます!!
ここでオススメするのは一時間足で期間20で移動平均線の設定をしてグランビルの法則をFXトレードに取り入れる方法です!
こうすることで、200日移動平均線より短い期間でグランビルの法則を利用することができます。
最後にリアルチャートからグランビルの法則が実際に機能しているかを一緒に確認していきましょう!
リアルチャートから見るグランビルの法則の有用性
下の画像は2020年9月の1時間足のローソク足と20時間移動平均線です。
売りパターン
①上昇から下降してきた、もしくは横ばいの移動平均線に対して、相場価格が上から下に抜けたポイント
②下降した移動平均線に対して、相場価格が上に抜けてたあと再度下降しはじめたポイント
③下降した移動平均線に対して、相場価格が上昇するも反発したポイント
④上昇から下降してきた、もしくは横ばいの移動平均線に対して、相場価格が上におおきく乖離したポイント
買いパターン
⑤下降から上昇してきた、もしくは横ばいの移動平均線に対して、相場価格が下から上に抜けたポイント
⑥上昇した移動平均線に対して、相場価格が下に抜けてから再度上昇しはじめたポイント
⑦上昇した移動平均線に対して、相場価格が下降するも反発したポイント
⑧下降から上昇してきた、もしくは横ばい移動平均線に対して、相場価格が下におおきく乖離したポイント
上の相場では確かに今回紹介した、グランビルの法則がしっかりと機能していることがわかります。
このように一枚の画像から8つの売買シグナルが確認できたことから、移動平均線とグランビルの法則は密接な関係があり、200日移動平均線ではない移動平均線でも機能することを理解して頂けたかと思います!
まとめ
いかかでしたでしょうか?
今回はグランビルの法則を解説していきました。
リアルチャートを確認してもグランビルの法則が機能していることが確認できましたね!
グランビルの法則を使うことによって移動平均線を利用したトレードの勝率はぐっとあがると思います。
ぜひあなたの手法にグランビルの法則を取り入れて、現在よりもさらに大きな利益を上げていきましょう!